昔書いた「CLANNAD」の感想&「CLANNAD Full voice」はWin10で動きますよ

昔のパソコンの中から、7年前に書いたCLANNADの感想が出てきた。恥ずかしいけどかなり力作なので、せっかくだしここに残しておこうと思う。

また遊びたいけど時間がないな。Dアニメストアにあるからアニメの方を見るか。未プレイなら、絵柄やシステムは古いけど(バックログが致命的…)今やっても絶対楽しいと思う。春原がいるし。

 

あ、ちなみに自分が持っているのは「CLANNAD Full Voice」ですがWin10でもまったく問題なく動作します。

あとPSP&書籍&CDドラマで「光見守る坂道で」という外伝がありますが、必見です。なるべくゲームを、無理なら書籍だけでもいいのでゲットしましょう。 

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ADVゲームでは一番好きかも、というくらい気に入っている作品。こりゃすごいわ。
お話のジャンルとしては…多角的な物語なので、色々な見方があると思いますが、個人的には「父子モノ」だと思っています。

 

CLANNAD FULL VOICE
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ギャルゲーなのでストーリーは幾重にも分岐しますが、一応メインになっているストーリーを簡単に説明すると、父親とのケンカで腕を怪我してバスケ部を退部になり、生きがいを失ってグレている主人公・岡崎と、病気で留年して友達がいない一人ぼっちの女の子・渚が、ふとしたきっかけで知り合って、互いに励ましあいながら前進していくお話。

……これだけだと、完全に少女漫画の出だしだよな。


自分に自信の持てない二人が、互いに励ましあい不器用な二人三脚で進んでいくのにはとても共感できましたね。いいわー。

不良仲間・春原も交えてのこういうちょっと暗めの、日陰者の青春ストーリーって、俺はとっても好きだ。主人公が授業をサボって一人で学校を徘徊する辺りが、個人的な体験と重なってツボ。


ちょっと面白いのが、メインヒロインの渚が、登場ヒロインの中で性格も外見も一番地味なんですね。他のヒロインのほうがずっと花がある。目立つ。キャラも立っている。そして主人公もメッチャ男前なのに。

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でも、この地味な女の子が懸命に頑張る物語だからこそ美しいのかな。あえて地味な娘にしたのかな。

すれっからしの主人公と純情な気弱娘の組み合わせって、定番っちゃあ定番だけども(最近は少ないか)やっぱりいいわ。癒される。ちなみに他のヒロイン編では風子の話が一番好きですね。

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父子のお話

このゲームの肝である、後日談(アフターストーリー)については、前述したとおり「父と子の物語」という気がします。

主人公が青年から大人になっていく「自立」の過程と、それを応援する周りの人間の暖かさ。たまらない。何度プレイしても幸せな気持ちになる。特に渚の父・秋生がカッコよすぎる!もしかしたらヒロインズを越えて一番好きなキャラかもしれない。

そうして、いろいろあって、最終的には主人公が仲たがいしていた自分の父親と向かい合っていくわけですね。そのちょっと前の旅行のシーンは、もう本当にダダ泣きでした。

結局、このゲームは子供だった主人公が大人になって父親と和解するまでの話がメインだと思っています。

ギャグセンス

あとこのゲーム、ギャグがメチャクチャ面白いですね。こんなに泣いた話は無い、と言いましたが、こんなに笑った話も無いんじゃないかな。よく考えると。

ADVが結構好きなんで「絶対泣けます!」「最後までやったら感動します!」っていう評判を聞くととりあえず買っては見るのですが、超飽き性なので、読むだけのADVってたいてい途中で退屈になってきて飽きてしまうんですよ。

だから最後までプレイしきったADVゲームってほとんど無い(とほほ。ちなみにAIR」もギブアップしました)

 

だけど「CLANNAD」はもう偏執狂のように隙間なくギャグを挟んでくるので、大げさでなくほんの一瞬たりとも「退屈だ」と感じることは無かったですね。

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しかも下ネタやパロディと言った笑いの劇薬をほとんど使わずこれだけやるんだもんなー。こりゃすごいわ。絶対頭が狂っているとおもいます。褒め言葉です。

主人公のためのお話

主人公が最後まで物語の中心を離れず、あくまでラストまで「主人公自身の物語」であるところも良いと思います。あるじゃないですか、急に主人公が消えてぜんぜん別のお話になってしまうの。※1

 

渚とアフター以外で特に好きな話は風子、有紀寧、美佐絵さん、芳野、草野球、かな。逆に辛かったのは、藤林姉妹のルートだろうか。姉は一番苦手なタイプだし、なんて言うのかな、こういう少年サンデー的なラブコメって苦手なんですよ。


CLANNAD」は人の絆・人の優しさ温かさの物語で、それは人間にとって恋愛や謎解きや英雄物語よりもずっと普遍的なもののはずだけど、だからこそ表現が難しくて、でも本作はそれをきっちりと描き切っていて、そんな物語は他に無くて、そこにこのゲームの偉大さがあるのかな、と思います。

 

※1これを書いた当時は発売されてなかったサマポケがそんな感じ。いや、サマポケ好きだけどね…。