母親と仲が悪かったことと必要以上にマザコンを嫌悪すること

自分はずーっと母親とは仲が悪かった。今も悪い。本当にニガテだし、嫌いだった。子供の頃から母親とうまくいっていたことは一度も無いと思う。


虐待……まではいかないが、一歩手前くらいまでは行っていただろう。

よく蹴られたり怒鳴られたし、暴言も多かった。もっとも俺もおとなしく黙っていたわけではなく、ある年令になってからはずいぶん言い返しやり返したからフィフティ・フィフティだが……。

でも、もっとギタギタにやり返しておけばよかったな(笑)

 

なにより、褒められたことがほとんど無いように思う。これが子供心にはつらかった。

 

母は母で引きこもりがちの専業主婦だし祖母ととっても仲が悪く、かなりストレスを溜める環境にいたので、相当イライラしていたということも、今となっては理解ができる。

理解はできるが、だからと言って子供にあたっていいということにはならない。

 

俺ももうオジサンといっていい年齢だしそれほど恨みもない、そもそももう会うこともほとんど無いんだけど、やっぱり男にとって母親が最大の敵というのはなかなかつらい状況だったんじゃないか。

幸い、父親が優しくて包容力のある人間だったので救われていた面もあるが。

 

俺はザコンを見ると必要以上に過剰反応して「キモいわ、キモいわ~」と思ってしまうんだけど、

これって自分が母親と仲が悪くって愛されなかったというコンプレックスがあるから、過剰反応してしまうのかもしれないな、なんて最近は思っている。

実際、うらやましい気もする。


世の中には「男の子はみんな母親が好きで、仲がいい」という神話を持っている人もけっこういるようで、

幼少期は破滅させてやりたいほど憎んでいたことを考えると、なんともいえない気持ちになる。

 

暗い記事で申し訳ない。

 

ひとつ明るい(?)話をつけたさせていただくと、親の精神的な影響下からは必ず抜け出すことができる。

子供の頃、厳しい親や変な親に育てられたせいで精神的に不安定になっている人ってのは多いんじゃないかと思う。

だけど、これは大人になって一度自覚して、あとは心の癖を直していけば改善するものです。

 

いろんな本を読んだり、こころのことを勉強したおかげです。

「毒になる親」みたいな本もあるけど、自分はああいう本はかえって親への憎しみや恨みをかきたてるだけだと思う。

それよりも自分自身の内面を掘り下げたほうがいい。「自分の人生の責任は100%自分にある」ってことです。

 

斎藤一人さんは、親とうまくいくなんてのは宝くじに当たるくらいの幸運だ、と言っていた。そんなもんかもね。